ツインソウルってよく聞くけど、誰が言い始めた言葉なの?
歴史や科学的根拠はあるの?
誰かに強く心を惹かれたり、すごく好きになった時にはそのお相手が自分の特別な人なのではないかと気になりますよね。
世の中にはその「特別な人」を表すのに「ツインソウル」という言葉があります。
この記事ではまずその「ツインソウル」という言葉の起源や歴史をご紹介していきます。
また、ツインソウルとソウルメイトなどの類似の言葉の違い、ツインソウルと出会うと起こる7段階や見分け方もまとめています。
この記事を読めばツインソウルについての概観(全体の大体の理解)は得られますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ツインソウルの起源と歴史
ツインソウルという言葉を最初に使ったのはプラトン
ツインソウルとは一般的には「生まれる前には一つであった魂が二つに別れて別々の身体に入っている存在」であると言われています。
この考えが確認できる古い文献にはプラトンの『饗宴』という文献があります。
『饗宴』でプラトンは
「人間は元々男女が合体した姿であり、完全に調和がとれた無敵の存在であったが、その姿に神々が危機感を抱き、神はこの存在を2つに切り裂くことにした。その結果、人間は男と女として誕生するようになり、神々に対抗できない存在となった。また、それぞれの自分の片割れを探し求めるようになり、この2つに分かれたもの同士が出会うと完全無欠の愛が成立する」(要約)
という説を述べ、ツインソウルという言葉はこの文献を基に言われていると言われます。
この他にも一つの魂が二つに別れて別々の人間になるストーリーや両性具有の神々が出てくる神話はインドやヨーロッパなど世界の各地で見ることができ、ツインソウルという概念の起源を辿るとこの辺りなのではと考えられています。
「霊的な繋がり」について提唱したにはエドガー・ケイシー
近代で現在の「ツインソウル」という言葉に含まれる「魂の(霊的な)繋がりがある存在」について提唱し始めたのは20世紀初頭の有名な霊能力者・ヒーラー・予言者であるエドガー・ケイシー氏 (1877-1945)です。
彼は人生のパートナーが単なる偶然ではなく、霊的なつながりによって選ばれる存在であるとし、霊的な繋がりのある存在について具体的に語りました。
ただ、この時点では「ソウルメイト」「ツインソウル」という言葉がはっきりと語られたわけではありません。
この概念に影響を受け、20世紀後半(1970年代〜)のニューエイジムーブメントの中で「ツインソウル」「ソウルメイト」という言葉が語られ始めました。
アメリカでのツインソウルに関する代表的な著書
エドガー・ケイシー以降、特にアメリカにおいて、多くのスピリチュアルリーダー・チャネラー・心理学者がツインソウルについて語り、その概念を発展させましたが、以下に有名な著書とその著者を挙げておきます。
エリザベス・クレア・プロフェット(Elizabeth Clare Prophet)
ツインソウルに関してだけではないですが、ツインフレームやソウルメイトの概念を広めた先駆的な著者にはエリザベス・クレア・プロフェット(1939-2009)があげられるでしょう。
(ツインフレーム・ソウルメイトとツインソウルの違いについては後述します)
彼女は、著書
“Soul Mates and Twin Flames: The Spiritual Dimension of Love and Relationships”
(1999)の中で愛や人間関係をスピリチュアルな視点で解説し、ツインソウルとの出会いが魂の進化に重要な役割を果たすと述べています。
本書では、ツインソウルを見つける方法や、カルマの解消といった実践的な内容も取り上げています。
残念ながらこの本は日本語訳はされていませんが、英語版であればAmazonで購入することができます。
(KindleやAudibleもあります)
マイケル・ニュートン(Michael Newton)
マイケル・ニュートン(1931-2016)は、過去世療法と「魂の間の世界」に関する研究で知られる心理学者です。
彼は著書“Journey of Souls: Case Studies of Life Between Lives”(1994)の中でツインソウルそのものに特化しているわけではありませんが、ツインソウルやソウルメイトの関係が魂の旅の一部であることを示唆しています。
彼の研究のおかげでツインソウルの概念に科学的および心理的な視点が加えられました。
彼は上述の本に加えて2000年に“ Destiny of Souls: New Case Studies of Life Between Lives”(2000)という過去生療法のケースを新たに70ケース紹介した著書も書かれており、魂の繋がりについて臨床に基づいて語られている貴重な著作になっています。
これらの本も残念ながら日本語訳はされていませんが、英語版であればAmazon(Kindleあり)で購入することができます。
シルヴィア・ブラウン(Sylvia Browne)
アメリカの著名な霊能者、スピリチュアルカウンセラー、ベストセラー作家であるシルヴィア・ブラウン(1936-2013)も著書 “Spiritual Connections: How to Find Spirituality Throughout All Relationships” (2007)の中でツインソウルやソウルメイトを含む霊的な人間関係について広範囲にわたり記述しています。
彼女の本は、霊的な視点から愛や人間関係を理解する手助けをし、魂の成長と学びの一環としてのツインソウルの役割を強調しています。
残念ながらこの本も日本では翻訳されていませんが、英語版はAmazonで購入することができます。
(KindleやAudibleもあります)
日本でのツインソウルに関する代表的な著書
日本でも1980年代以降の「精神世界ブーム」の頃から西洋のスピリチュアル思想が翻訳され、「ツインソウル」という概念が広く紹介されました。
日本人著者によるツインソウルに関する著書を2つご紹介します。
飯田史彦氏『ツインソウル: 死にゆく私が体験した奇跡』(2006)
経営心理学者で福島大学の助教授・教授も務められた飯田史彦氏が自らの脳出血による臨死体験を通じて得たスピリチュアルな洞察や、魂の伴侶である「ツインソウル」との関係性について書かれた本です。
飯田史彦『ツインソウル: 死にゆく私が体験した奇跡』
この本を書かれた後、飯田史彦氏は教授職を退職され、カウンセラー・音楽療法家として自ら設立されたスピリチュアルケア研究所「光の学校」にて無償でカウンセリングを提供されています。
越智啓子氏『ツインソウルー「魂の双子」にめぐり逢うために』(2008)
人気精神科医の越智啓子氏によるツインソウルに関する本です。
越智啓子『ツインソウルー「魂の双子」にめぐり逢うために』
カウンセリングやご自身の体験を通じて得た知見を基に、魂の双子とも言えるツインソウルとの出会いが人生における重要な学びや成長の機会を与えてくれることについて書かれています。
ツインソウルとソウルメイト・ツインレイの違い
ソウルメイトとツインソウルの違い
一般的にはソウルメイトは
・お互いの魂を磨くために共に転生している存在
・一人ではなく複数存在し、異性である場合も同性である場合もある
・今世での関係性も家族・友人・職場の人であったりと様々
・必ずしも恋人同士になるとは限らない
と言われています。
それに対しツインソウルは
・唯一無二の存在
・出会い結ばれると完全無欠になるような最良のパートナー(恋人・結婚相手)
であると語られることが多いです。
ソウルメイトはツインソウルと比較するともっとカジュアルな存在だと捉えられます。
人数も一人ではなく、複数いると言われることが多いです。
ツインレイ・ツインフレームとツインソウルの違い
ツインレイという言葉は1999年にミシガン在住のスピリチュアリスト、リサ・J・スミスさんが「サナンダ」と言われる存在から受け取ったメッセージから世界に広がった言葉です。
このメッセージによると男女の地球上における段階には7段階があると言われています。その頂点にあり、一番魂の繋がりが深い存在が「ツインレイ」です。リサ氏によれば、ツインソウルは3番目に魂の繋がりが深い存在で12人いるとのこと。その上に「ツインフレーム」という存在があり、こちらは7人いるそうです。
このメッセージが日本にも伝わり、ツインソウルと同じように使われたり、ツインソウルより繋がり深い存在のことを表す言葉として使われています。
ツインソウルって本当にいるの?
ツインソウルという存在が本当にいるのかどうかは実際のところ証明することはできません。そもそも魂というものが存在するのかも科学的にははっきり言えないところでしょう。
ただ、紀元前から人の中には自分の片割れに恋焦がれたり、片割れと繋がると完全な存在になるという考えがあり、それが脈々と今日まで受け継がれていることは確かでしょう。
ツインソウルと出会うとどんなことが起こる?
ツインソウルと出会うと起きることには一定のパターンがあると言われています。
それがツインソウルの7つのステージです。
この考えはアメリカで生まれ、現在では日本のウェブサイトでもたくさん見かけますが、具体的には誰が言い出したものかはわかっていないそうです。
具体的な7段階をご紹介しましょう。
第一段階 出会い(認識)
出会ってすぐにお互いを魂レベルで認識します。強烈なシンクロにシティなど一時的なスピリチュアルな体験を体験することもあり、お互いが何か特別な存在であることに気づきます。
第二段階 テスト
出会ってすぐの素晴らしい感覚が消え、お互いが持つ人間としてのエゴが出てくる段階。それぞれが持っている過去の恋愛パターンなどでけんかやトラブルが増え、お互いを疑ったり批判するようになります。
第三段階 危機
エゴ同士のぶつかり合いにより、別れの危機を迎えます。エゴを手放すことも難しく、かつお互いを失うのも恐ろしく、その葛藤の中で辛さや苦しさを感じます。しかし、お互いに愛があるためこの段階ではまだ別れずに会い続けています。
第四段階 ランナー・チェイサー
エゴが消滅を恐れるため、過去に経験した痛みや蓄積した怒りや批判、罪悪感などが浮上し、両者もしくは片方が激しく感情的になります。
その魂レベルの痛みや激しさに耐えかねて、片方が逃げ出します。
逃げ出した方がランナーと呼ばれ、残された側はチェイサーと呼ばれます。
チェイサーは相手を取り戻すためにあらゆることをしますが、上手くいきません。
その結果、チェイサーはこの世界の真実に目覚め始めます。
第五段階 手放す
チェイサーがランナーを追いかけることをやめ、二人の関係は宇宙に委ねられます。
ランナーは自分のペースで進化することが許され、自分を取り戻し、一見以前と変わらぬ普通の日々を送っているように見えます。
チェイサーは自分自身の完全なる目覚めを目指し探求しながらも、ランナーへの無条件の愛を感じています。
またチェイサーはその無条件の愛を他者にも向け始めます。
二人が結ばれるか否かは完全に宇宙に委ねられていますが、二人はいつか結ばれることを魂の奥深くで確信しています。
第六段階 目覚め
エゴが消滅し、両者が完全に無条件の愛に目覚めます。新しい創造のエネルギーや癒しが起こり、それを周囲の人に向け始めます。この段階を通して、自らの心身を通して無条件の愛を体現することを確立させます。
第七段階 調和(再会)
お互いの関係性の神聖さを両者が理解し、再び出会います。
ここで現実的にも結婚と言う形をとるカップルが多いですが、まれに別の選択をするカップルもいます。
いずれにせよ、地上は楽園のように感じられるようになり、お互いが無条件の愛を与えあい、他者にもその愛を向けるようになります。
その他に起きうること
以上が一般的に言われるツインソウルに出会うと起きる7つの段階ですが、中にはこの段階に懐疑的な方もおられます。
この段階は日本では2014年頃に言いだされたものであり、まだまだ検証が必要なものだとも言えます。
またこのそれぞれの段階の中で現実的な変化(離婚や再婚、転職など)を経験される方もおられますし、大きな目に見える変化はなくとも心の中では感情的な混乱を経験されている方も多く見かけます。
ツインソウルに出会ったと感じられる方の体験で共通するのは何らかの内的・外的な大きな変化を感じ、自分の魂が成長したように感じられる点です。
ツインソウルはどうやって見分けるの?
一般的に言われる見分け方30選
ツインソウルにはこの人が自分のツインソウルだと分かる特徴があると言われることも多いです。
ここでは一般的によく言われるツインソウルの特徴を30個ほどご紹介します。
・出会うとシンクロニシティが多く起きる
・手や爪の形が似ている
・会った瞬間懐かしい感じがする
・誕生日が近い
・名前が似ている
・同じことで悩んでいる
・同じ職業に就いている
・思考回路が似ている
・自分の欠けたところが補われるような一体感を感じる
・相手の中に自分を見ることができる
・テレパシーを使うことができる
・同じ場所にほくろがある
・エネルギーが同じ
・言葉を交わさなくてもお互いがツインソウルだと感じられる
・魂の深い繋がりを感じる
・そばにいると安心感がある
・出会った瞬間に涙がでる
・引き合う力が強すぎて反発し、付き合ったり別れたりする
・過去の心の傷が癒されるために浮上し、一時的に感情的に不安定になる
・鏡だからこそ相手に自分の嫌なところを見て憎らしくなることもある
・お互いがお互いを成長させることができる
・自分の使命が明確にわかる
・無条件の愛を感じられる
・年の差や生まれた環境が違ってもお互いに理解し合える
・お互いが依存せずに自立していられる
・今まで感じたことのない感情を感じるようになる
・新しい世界が開かれているように感じる
・そのままの自分でいられる
・相手を空気のように感じる
・相手と出会えることで自分を丸ごと愛せるようになった
以上の特徴はツインソウルに関する本やネット上など様々な場所で語られる特徴ですが、必ずしもみんなが全ての特徴を感じられるわけではありません。
最終的に頼りになるのは自分の感覚です。
自分で見分けられない時には
「この人はもしかして自分のツインソウルかも…?」と感じていても時には不安を感じることがあったり、確証が持てなくなることもあるでしょう。
そんな時に使えるサービスとしては「ツインソウル鑑定」というサービスも世の中には存在します。
これらのサービスでは霊視や占い、サイキックリーディングができる方からお相手が自分のツインソウルかどうか読み取って判断してもらうことができます。
筆者自身も何度か受けたことがありますが、他者の視点を得ることで冷静になれたり、逆に確証が持てたりと、結果はどうであれ受けて良かったと感じています。
ただし、依存しすぎたり、結果に一喜一憂しないように気をつけておきましょうね。
また、経験豊富でスピリチュアル側面にも理解のある心理カウンセラーやスピリチュアルカウンセラーに相談してみることも助けになると思います。
まとめ
以上がツインソウルという言葉の起源や歴史、他の類似する言葉との違いやツインソウルの7段階・見分け方のまとめでした。
もう一度おさらいしてみましょう。
・ツインソウルは「一つの魂だったものが別々の身体に入った存在」と言われる。
・起源はプラトンの『饗宴』という文献
・近代では有名な霊能力者のエドガー・ケイシーがその元となる霊的世界での繋がりという概念を紹介
・その後、アメリカで多くのスピリチュアルリーダーがツインソウルやツインレイなどの魂の繋がりに関する概念を発展させた
・日本でも1980年台の以降の「精神世界ブーム」でその考え方が入ってくる
・日本でも飯田史彦氏・越智啓子氏などがツインソウルに関する著書を出されている
・「ツインソウル」は唯一無二の存在で「ソウルメイト」は複数いるという考えが多くみられる
・しかし「ツインレイ」という言葉を授かったスピリチュアルセラピストによればツインソウルは12人いると言われている
・ツインソウルに出会うと「ツインソウルの7段階」と呼ばれるプロセスを歩むと言われている
・見分け方は数多くあると言われるが最終的には自分の感覚を信じるしかない
・しかし、ツインソウルであるかを鑑定するサービスなどもある
ツインソウルというのはスピリチュアルな概念であり、残念ながら科学的・理論的には説明できない存在であるのは否定できないでしょう。
ただ、実際に体感としてツインソウルだとしか表現できないお相手と出会った人やその方と出会うことで特別な体験をされた方は世の中にたくさんおられます。
もしかしたら、今あなたもそのような体験をされておられ、この記事を読んでくださったのかもしれません。
その場合、その道は大変なことも沢山ある道であるとこの記事の筆者も自らの体験から思います。
あなたの道のりがなるべくスムーズに進むことを心からお祈りしていますし、このウェブサイトがあなたの助けに少しでもなれば幸いです。